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ひっそり絵とか日記とか
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昔は苦手だったのですが、最近になってやっと幕末に
目が向くようになりました。とはいっても新撰組とか
竜馬伝てきなイケメン方面ではなくw
「各藩の幕末の乗り切り方」の多様さが面白いのです。

 きっかけは司馬せんせいの、「英雄児」という短編。
長岡藩はこの主人公、河井継之助という天才のため、小藩では考え
られなかったほどの軍備を成功させたものの時流を読めず、
勝つ意味のない官軍への激しい抵抗を試み続けた結果、藩内に甚大な被害を出し、
自身は死後、英雄として語り伝えられるどころか、戦火で死んだ者の遺族に
墓碑を砕かれるほど憎まれる事になります。
 一方、もうひとつの短編、「喧嘩草雲」に書かれた足利藩は
足軽あがりの絵師、田崎草雲が機知を働かせ誠心隊をつくり上げた
ことで旧幕派の武力制圧の難を逃れ、無事時代の波を乗り切ります。

どちらに付いてもタイミング次第で首が飛ぶ。藩の為にいのちを捨てたら
子孫の幸福にも繋がった時代ではもう、ない。
だとしたら、幕末の「勝ち組」とはなんであるのか。

家名断絶をまぬかれたばかりでなく、新政府の会計係を輩出した
加賀藩の猪山家は間違いなく勝ち組だと思うのです。
武士の家計簿は、そんな「勝ち組一家」の成功物語・・・
だと思うのですが
なぜか寂しい。
なんでだろうと画面を見つめながら考えてたんだけれども、
とにかく、BGMがものすごく悲しいことに起因する気がする。
武士と名前がつくのに、チャンバラなどは無く(道場の練習くらいか)
家計簿とコミカルさを感じさせつつも淡々と過ぎていく流れは好きなのです。
そろばん侍に相応しい、質実剛健さがあると思う。
なのになんで音楽だけあんな悲しくしちゃうのか~!
そりゃ、櫛の歯がかけるように、古き良き時代を知るお爺様お婆様が亡くなる
ことは悲しいと思うけれども
節約シーンで無駄に悲しい音楽が流れた後に、追い討ちをかけるように
悲しい音楽で家族が死んでいくんで、あれじゃァまるで勝ち目の無い戦で
脱落者が出る戦争映画みたい…節約のせいで皆死んだ、みたいな。

ここまで音楽に文句をつけるのは、映像が良いからなのです・・・
節約のさなかの絵鯛の美しさだったり、家族の暖かさを感じさせるやりとりだったり
救いはいっぱいあるのに、そんなシーンですら音楽が悲しい。
あと、仲間由紀恵の顔が常にこわばってて無駄にある緊迫感がなんかこわいw

明かりがついた瞬間ムクサンと顔を見合わせての第一声がふたりとも
「惜しい!!」 だった
そんな珍しい映画でありました。

馬上少年過ぐ (新潮文庫) 

司馬せんせいの本。表題の伊達政宗の話も良いです。

幕末インテリジェンス―江戸留守居役日記を読む (新潮文庫)

佐倉藩(現在の千葉県佐倉市だそうです)の維新の乗り切り方がわかる一冊
幕末というと志士などバトル系の活躍ばっかりに目がいってしまいますが
お家を存続させるためにこんな仕事の人たちが頑張っていたのか~と
勉強になりました。
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